ONCE ダブリンの街角で デラックス版
音楽好きの方にはご存じの方も多いと思いますが、音楽には一つの曲にしても、一つのライブにしても、その瞬間にしか産み落とされることのない名曲であり、名演というものがあります。
それはその瞬間のアーティストの心境とか、それを取り巻く空気とか、様々なものが一つの曲、一夜のライブに昇華されるといういわば化学現象みたいなものなのでしょう。もちろんそこに、大きな意味での愛が介在することは言うまでもありません。
この「ONCE ダブリンの街角で」という映画は、そんな化学現象を見事に映像化したすばらしい作品です。低予算、オールロケで制作された1時間半足らずの作品にもかかわらず、欧米では奇跡の大ヒット上映となりました。
この小さな宝石のような作品は、これからも長く僕を温め続けてくれることでしょう。