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羊男のクリスマス(大きくなった子どもたちへ その1)

羊男のクリスマス
羊男のクリスマス
村上春樹/文 佐々木マキ/絵  講談社  

 さあ、いよいよクリスマスは今週末。今年は三連休ということもあって、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
 きょうは「クリスマス絵本特集」、おまけの一冊目。このおまけは中学生や高校生、そしてなによりも「わくわく本」読者の大半を占めているおかあさん方自身に読んでいただきたいと思います。

 この「羊男のクリスマス」は、いまや日本を代表する作家になった村上春樹さんと「ねむいねむいねずみのクリスマス」の作者でもある佐々木マキさんが二十年前に一緒につくった絵本です。
 まずは佐々木さんが灯台の近くで眠っているクジラの絵と、等身大のテディ・ベアが女の子とたわむれている絵を描いて村上さんに送り、その絵を見て村上さんがお話を書きました。ところがこの絵本にはクジラもテディ・ベアも出てきません。そのかわりに羊男が登場します。
 そう、この絵本は初期の頃から村上春樹さんの作品を読まれている方にはおなじみの「羊男世界」で起こるクリスマスの物語なのです。ある年、羊男がクリスマスのための音楽を作曲してほしいと頼まれ、そのことから羊男はとんでもない冒険に巻き込まれていきます。

 村上さんの初期作品でカバーを描いていた佐々木さん。この絵本を読むと、村上さんが当初から佐々木さんの独特な世界から大きなインスピレーションを受けていたことがわかりますね。
 そんな二人が一緒につくったのですから、二つの個性がねじれ合った不思議な世界が創出され、とてもファンタジックな作品が誕生しました。
 読後にほのかな暖かさが残るとてもすてきな絵本。クリスマスの夜、小さな子どもたちが寝静まった後に、暖かいストーブの前でこっそり読むのがおすすめです。


海 五郎 * クリスマス絵本 * 15:40 * comments(8) * trackbacks(2)

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コメント

こんにちは!面白そうな本ですね。
私は春樹ファンではないのですが(高校時代に少し読んで離れてしまいました)ちょっと興味をそそられます。読んでみよう!
佐々木マキさんといえば、青山ブックセンターに、佐々木マキさんの私家版「絵のない絵本」が売られていて、買おうかどうか迷いましたが諦めました。ムナーリの「霧の中のサーカス」(洋書)があったので、そちらを買ってしまったのです。ムナーリは自分へのクリスマスプレゼントの予定です。
Comment by NOBITA @ 2005/12/21 6:48 PM
NOBITAさん、こんばんは。
ぼくは村上春樹さんとは年齢も近く、それ以上に人間形成のベースになっている部分の共通点も多く、群像の新人賞を取ったときから興味深く読んできました。国分寺でマスターをしていたときの彼を知っていたりもするので...。
最近の作品は正直なところ書く衝動みたいなものが感じられなくて、かなり興味は薄れつつあるのですが、一生に一人ぐらい丸ごとその作家の作品を読み続けるのもいいかなと思い、彼の小説はいまだに読み続けています。
この絵本は、佐々木マキさんのことについて序文で触れていたりもして、村上さんの初期作品を理解するという視点からもなかなか面白い本ですよ。

ところで、ぼくも昨日ムナーリの作品で今年邦訳が出た「闇の夜に」を自分へのクリスマス・プレゼントとして買いました(笑)。
Comment by 海 五郎 @ 2005/12/22 1:07 AM
海五郎さん、はじめまして。ka-3といいます。
rucaさんのところからお邪魔しました。始めて伺って、こんなに素敵な絵本をたくさん紹介されていて、もううれしくて、これまた睡眠不足が慢性化しそうです(笑)。
村上春樹と佐々木マキとは、私の頭では接点がないもので、とても興味をそそられました。20年前の作品というのも、またおもしろそう。
是非またほかの記事もゆっくり読ませていただきます。(リンクさせていただきますね・・・休みになって落ち着いてゆっくり読ませていただけるように・・・)
Comment by ka-3 @ 2005/12/22 1:22 AM
ka-3さん、ようこそ。
喜んでいただいて、こちらもうれしく思います。
でも、睡眠不足はいけませんよ。じつはぼくもクリスマス絵本特集を欲張りすぎて、睡眠不足から先日ついにダウンしかかりました。大切な時期ですから、気をつけてください。
お休みになったら、ゆっくりどうぞ。
来週からは、クリスマス絵本特集の間にたまった本を紹介します。おたのしみに。

Comment by 海 五郎 @ 2005/12/22 1:43 AM
恥ずかしながら、我が家では私の誕生日のオットのプレゼントは絵本なのです。
この「羊男のクリスマス」は、結婚して最初の年(19年前)の誕生日プレゼントでした。村上春樹さんが絵本を出していたとはそれまで知らなくて、びっくりしたのを覚えています。
ご紹介を読んで、また開いてみたくなりました。
Comment by おおいしけいこ @ 2005/12/22 7:50 AM
おおいしけいこさん、こんにちは。
恥ずかしいなんて、すてきじゃないですか。
絵本は手元に長く残るし、読もうと思えばいつでもすぐに読み直すことができる。
絵本のプレゼント、ぼくはすてきだと思います。
ぜひ、この本に限らず、また開いてみてください。
Comment by 海 五郎 @ 2005/12/22 1:04 PM
海五郎さん、こんにちは。

春樹ファンを公言しておきながら、この本は未読なのです。
なぜでしょうねえ。すこしだけ「はなれた時期」に出版され、
またいつかでいいや…と思いながら時が過ぎてしまったのかも
しれません。

時々、思い出しては、デビュー当時の作品を読み返して
みているのですが。たしかに、佐々木マキさん、あっての
村上春樹、みたいな小品があることに、気が着いてきました。
羊男のイメージも、「羊をめぐる冒険」だけ読んでいた時と、
マキ画による「羊男」を見てしまってから後とでは、
作品そのもののテイスト?みたいなものが違って感じられます。

それはともかくとして、楽しいクリスマスをお過ごしください。
今夜うちにはサンタさんが来る予定です。
「今年のプレゼントはサンタさんにおまかせ」という娘のために
何を持ってきてくれるのでしょう‥。
Comment by ruca @ 2005/12/24 12:43 PM
rucaさん、こんにちは。

この絵本、最初に佐々木さんが「クジラ」と「テディ・ベア」の絵を村上さんに送って、村上さんから文章が届くまでには一年かかったようです。
クリスマスとは関係なく楽しめますので、いつでも機会があったら読んでみてください。

いいですね、サンタクロース。
ぼくもサンタクロースになるなら、小三の子どもを専門にやりたいぐらいです(笑)。

では、よいクリスマスを。
Comment by 海 五郎 @ 2005/12/24 3:52 PM
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