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きみとぼく

きみとぼく
きみとぼく
今江祥智/作 長新太/絵  BL出版   

 人生で何を大切にしなければならないのか、優れた童話はさりげなくそれを子どもたちに伝えてくれます。そんな童話に子ども時代にどれだけ出会うことができるか、それは子どもの人生を大きく変えることにもなるでしょう。
 ぼくがそんな童話としていつも思い浮かべるのが今江祥智さんのこの「きみとぼく」です。

 ぼくはシロサイのライノ。だけど。だれもライノ。なんてよんでくれない。
 −おい、〈おしゃべり〉とくる。
 そして、きみはサイトリのジーナ。だけどみんなジーナなんてよばずに、
 −やあ、〈ちかめ〉っていう。
 でも、ぼくたちは、あのときからずっとともだち。あのとき…


 サイとその体からダニを取るサイ鳥はギブ&テイクの関係としてよく知られていますが、この童話はそんなライノとジーナの物語。おしゃべりと近眼のためにそれぞれひとりぼっちだったふたりが出会うことで、そこにやさしさに溢れた友情が生まれます。
 「きみ」と呼べる相手がいることの幸せと、相手を思いやることの尊さで紡いだすてきなお話。
 ぼくがこの歳になって読むと、後悔の思いがこみ上げてちょっと胸が痛むのですが、そんな後悔をおとなになって味わわないためにも、いまの子どもたちにぜひ読んでほしいと思います。

 ところで、この本はしばらく絶版になっていましたが、昨年の夏に新版として復刊されました。巻頭に続く長新太さんの草原の絵は、何度見ても不思議な魅力があります。そして、今回の新版では杉浦範茂さんの装丁で、その魅力が倍加されました。
 いつでも手の届くところに置いておきたい一冊です。

※文中の太字部分は「きみとぼく」より引用


海 五郎 * 読み物 * 23:38 * comments(0) * trackbacks(0)

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