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とき

とき
とき
谷川俊太郎/ぶん 太田大八/え  福音館書店   

 「とき」(時間)の概念をとらえるのはおとなにとっても、とても難しいことです。それを幼い子どもに一冊の絵本で感じ取ってもらおうというのが、今回復刊された「とき」です。

 地球の誕生に始まって、恐竜がいた大昔のそのまた昔、原始時代……。やがて、おとうさんの子どもの頃があって、おとうさんとおかあさんが結婚して、わたしが生まれました。絵本各ページで表現されている「とき」の間隔はしだいに短くなっていき、おととし、三月前、きのう、けさ、6時間前、さっき、一秒前と続き、ついには今に至ります。

 ときは けっして あともどりしない
 だれも ときを とめることは できない


 この絵本が最初に「かがくのとも」で発行されたのが1973年。絵本化されたのがその11年後の1984年。今回の復刊(5刷)はそれから24年後になります。
 そうして、ぼくたちおとなは「とき」の流れを振り返ることができます。でも、それは自分の人生がそれなりの歳月を経てきたからこそ、それを物差しとして思いを巡らすことができることでもあるわけです。
 まだ、小さい物差ししか持ち合わせていない子どもたちの頭の中は、どんな具合に「とき」を感じるのでしょう。いやだからこそ、きのうやけさ、6時間前といった過去をこの絵本では示しているのでしょう。ぼくが子どもの頃にはもちろんこの絵本は存在しなかったわけですが、できれば幼い頃に出会ってみたかった絵本です。
 
 ところで、太田大八さんの絵はぼくも子どもの頃に本の挿絵で親しみました。J.ベルヌの作品などに胸を躍らせたのは、今思えば太田さんの挿絵の影響も大きかったのでしょう。かつて読んだ本の挿絵は、文章以上に当時の気持ちをよみがえらせてくれます。

※文中の太字部分は「とき」より引用

海 五郎 * 日本の絵本 * 00:40 * comments(0) * trackbacks(0)

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