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おとうさんをまって

おとうさんをまって (こどものとも絵本)
おとうさんをまって (こどものとも絵本)
片山令子/作 スズキコージ/絵  福音館書店   

 時代が変わるにつれて存在感が薄らいでいくものがあります。
 男性としては悲しいことに「父親」もそのひとつでしょう。ぼくも自らの「父親」というラベルを思うと、どうも居心地が悪くなります。
 そして、この絵本に出てくる汽車。もちろん、現代どころかぼくの幼いころでさえ汽車は電車にその主役の座を奪われ、ほとんど見かけることがありませんでした。それでもぼくが子どもだった時代は汽車に取って代わった電車が、幼い子どもにとってあこがれの対象であり、大きな存在感を放っていました。ぼくも小田急線の跨線橋の上から飽きることなく電車を眺め続けたことを記憶しています。

 この絵本に出てくる男の子は、汽車で遠くに仕事へ出かけていく父親を見送り、その帰りを待ちます。

 ぼくは いつも きしゃが はしりだすまえに えきを でるんだ。
 それはね−
 りくばしに はしっていって、おとうさんの のった きしゃを みるためさ。
 きしゃが ちいさくなって、きえちゃうまで みてるんだ。


 男の子は帰り道におもちゃ屋のウィンドウで汽車のおもちゃを見つけ、その汽車に父親への思いを重ね、毎日そこに通うようになりました。
 父親を待ちわびる男の子の心模様を静かに描いた片山令子さんのお話。スズキコージさんのノスタルジックな絵にその切なさが増します。
 ほんとうは今も昔も子どもたちの思いは変わらないはず。変わってしまったとしたら、大人である父親の側なのでしょう。現代の子どもたち、そして父親にこそ読んでほしい絵本です。

※文中の太字部分は「おとうさんをまって」より引用
海 五郎 * 日本の絵本 * 00:09 * comments(4) * trackbacks(0)

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コメント

この絵本、好きです。
この絵本の汽車をめぐるストーリーには、郷愁がありますよね。最後のページもすてきです。ほっとします。
汽車と父親という強さのイメージが、すでに“郷愁”なのかどうか?・・は、ワタシにもわかりませんが、父と子のドラマって、こういうものであって欲しいという思いは、かすかにワタシにもありますね。
(^^)
-(や)-



Comment by 山猫編集長 @ 2008/01/28 10:29 AM
はじめまして!
息子たちが大好きな絵本です。
ガラスに顔をピタッとくっつけて見入っている男の子、
その一途さが、いいですよね。
紹介されたそのほかの絵本にも、刺激を受けました。
「こやたちのひとりごと」、読んでみたいと思います。
Comment by なずな @ 2008/01/28 8:14 PM
山猫編集長さん、お久しぶりです。
父親像って、なんか難しいですよね。
現実は現実っていう感じで。
もっともそれはいつの時代も変わらないのかもしれないですけど。
Comment by 海五郎 @ 2008/01/30 4:42 PM
なずなさん、ようこそ。
「おでかけガイド」もざっとですが、拝見しましたよ。
なずなさんみたいなスタンスで子どもの本を語るのはいいですね。
ちょっとうらやましくもあります。
これからもよろしくお願いします。
Comment by 海五郎 @ 2008/01/30 4:54 PM
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