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ムーン・ダークの戦い

ムーン・ダークの戦い
ムーン・ダークの戦い

パトリシア・ライトソン/作  岩波書店   

 ぼくが猫の海(かい)と一緒に暮らす部屋の窓は大きな雑木林に面していることもあって、窓の外を様々な生き物が行き交います。スズメやカラス、どういうわけか今年は夏になっても居座り続けているウグイスなどの野鳥。コガネムシ、カミキリムシ、蛾、蜘蛛といった小動物。そして野良猫や捨てられたのか迷子になったのか林で暮らす室内犬までいるのです。
 海は基本的には外に出さないので、いつもは窓越しにそういった動物たちにちょっかいを出しています。海自身はいっぱしの野生動物気取りなのですが、見ていると外の動物からは「おまえはペットじゃないか」と見下されているようで、それはそれでなんだか微笑ましい光景です。

 この本の主人公であるブルーも人間に飼われている犬です。物語の舞台はオーストラリアの人里離れた丘陵地帯で、ブルーのまわりにはたくさんの野生動物が暮らしています。オーストラリア特有のワラビー、カンガルー、コアラなどから、コウモリ、カエル、野ネズミ、そしてさまざまな野鳥までたくさんの動物たちです。
 そんな動物たちの中でブルーは、やはり「皿から食べものをもらう動物」としてどこかあざけりの目で見られているのですが、そこに暮らす一員であることにかわりはありません。

 ある時、食べものをめぐってバンディクートと野ネズミの間で戦争が起こりかけました。森の木が切り倒され、そこから移動した大コウモリが土地の釣り合いを乱してしまったのです。
 しかしある夜、キーティングと呼ばれる黒い肌の男が助けに現れ(このキーティングはじつは月です)、動物たち全員が協力して大がかりな作戦が始まります。
 物語はオーストラリアの動物たちの世界を描くと同時に、オーストラリア原住民の神話を巧みに取り込んでいて飽きさせません。
 また、邦訳にあたって加えられた薮内正幸さんによる動植物の絵がとても理解を助けてくれます。夏休みの読書におすすめの一冊です。

海 五郎 * 読み物 * 17:42 * comments(2) * trackbacks(0)

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コメント

ちょっと前からうかがっています。絵本が素敵な世界だってことを大人になってしりました。わたしのところにリンクをはらせていただいてよろしいでしょうか。ご都合の悪いときは連絡してください。『葉っぱのうた』エキサイトブログです。よろしくお願いします。
Comment by fo-rey @ 2007/07/29 9:44 AM
fo-reyさん、はじめまして。
さっそく、「葉っぱのうた」を拝見しました。
カーリー・サイモン、メアリー・ブラック、エヴァ・キャシディとお馴染みの名前が並んでいてうれしくなりました。
ぼくもこんなブログをやっていますが、どちらかというと専門(?)は音楽なんです。
これからもよろしくお願いします。
Comment by 海五郎 @ 2007/07/29 4:01 PM
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