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魂食らい

魂食らい
魂食らい
ミシェル・ペイヴァー/作 さくまゆみこ/訳 酒井駒子/画  評論社   

 六千年前の世界を描く壮大なファンタジー「クロニクル千古の闇」も、いよいよ第三巻「魂食らい」が発売になりました。
 第一巻「オオカミ族の少年」ではまだ幼かったオオカミのウルフも成長して二十ヶ月です。

  ウルフが木々の間をぬってぴょんぴょんはねるように走ってくると、トラクのそば
 まで来て止まり、体をふって雪をはらい、尻尾をふった。


 前巻では、なかなかウルフが登場せずにヤキモキさせられましたが、今回はオオカミ族の少年トラクとウルフ、そしてワタリガラス族の少女レンがそろって狩りをしている場面から始まります。
 しかしそれも束の間、ウルフが何者かによって捕らえられ、それを追うトラクとレンが巨大な悪と立ち向かわなければならなくなります。

 これまで、ファンタジーというと書斎派的なイメージの作家が多かった中で、この物語の作者ミシェル・ペイヴァーさんは文献研究にとどまらず、自らがフィールド・ワークで得た経験を創作の源としていて、それが物語に他にはないリアリティーを与えています。今回は凍てつく雪の世界が舞台ですが、そこに暮らす氏族の生活ぶりやシロクマの迫力などはそうした経験なくしては描けないものといえるでしょう。
 本巻に限っていえばその内容は既存のファンタジー作品に枠組みを借りたようにも思え、その点に不満も残りますが、これを通過儀礼として次巻以降の更なる飛躍を期待したいと思います。

 じつは、この作品に読み耽っていた夜のことです。ねこの海(かい)が窓から脱走し、野良ねこと大喧嘩の末に傷を負って帰ってきました。海にいつもとは違った野生の一面を見て、多くを共有しながらけっして相容れない部分を持つトラクとウルフの関係が妙に心に染みました。

※文中の太字部分は「魂食らい」より引用
海 五郎 * 読み物 * 01:54 * comments(4) * trackbacks(0)

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コメント

初カキコです。気になったんですけど、7ページの11行。『そこここに、ヒイラギの実が赤く燃えている。』ってあるんですが、これってミスですよね?
Comment by cool @ 2007/06/05 3:24 PM
coolさん、こんばんは。
そして、はじめまして。
あれれ、ぼくにはおかしな点が見つかりません。
なにか見落としているのかな。
Comment by 海五郎 @ 2007/06/06 1:48 AM
ご無沙汰です。
このシリーズが出ると、「わくわく本」を検索してやってきます。きっと海さんなら読んでるだろうな〜と思って^^
ようやく私も読み終えました。
ウルフとトラクの絆は強く、さすがオオカミ族と感心しました。
しかし、トラクの最後の試練は・・・つらいですね。
次の巻が待ち遠しいです。

P.s.前回のコメントみたら(精霊わたり)あのときからまたサイト引っ越ししてますね。ホント懲りない私ですが、また遊びにきます。
Comment by ちょび @ 2007/08/03 7:32 PM
ちょびさん、こんにちは。
お返事が遅くなってしまってすみません。
トラクとウルフはどうなるんでしょうか。
まだまだ幼さの残る年齢のトラクなのに、あまりの試練ですね。
次の巻が出たら、またお会いしましょう。
Comment by 海五郎 @ 2007/08/09 3:30 PM
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