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ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ
ビロードのうさぎ
マージェリィ・W・ビアンコ/作 酒井駒子/絵・抄訳  ブロンズ新社   

 絵本や童話の世界には古典的名作と呼ばれるものがあって、それは時代を超えて感動を届けてくれます。マージェリィ・W・ビアンコさんの「The Velveteen Rabbit」もそんな作品のひとつです。
 ビロードのうさぎが子どもに愛されることで、やがて本物のうさぎになるというこのお話は一九二二年に刊行されて以来、世界中で読み継がれています。原作に惚れ込んだ絵本画家も多く、これまでに様々な形で出版されてきました。


ビロードうさぎ
ビロードうさぎ
マージェリィ・ウィリアムズ/作 ウィリアム・ニコルソン/絵 石井桃子/訳  童話館出版  

 日本でも過去に数種類の形で出版されていますが、ビアンコさんが最初に絵本にしたときと同じウィリアム・ニコルソンさんの絵、石井桃子さん訳の「ビロードうさぎ」が決定版ともいえるものでしょう。ぼくにとっても忘れることのできない大切な一冊です。

 その名作に酒井駒子さんが挑んだ「ビロードのうさぎ」がこの度刊行されました。
 きっと、酒井さん自身もこのお話を長く大切にされてきたのだと思います。そして、このお話に自分で絵をつけてみたいという思いをずっと温められてきたのではないでしょうか。ぼくもこの絵本が出ることを知り、ぜひ酒井さんのビロードうさぎを読んでみたいと思いましたから。
 想像通りに酒井さんの絵はこのお話にすばらしくマッチしたものでした。なによりビロードという素材の質感がとても優しく表現されています。どのページにも原作へのオマージュが溢れていて、同じく原作を愛するものの一人としてそのことをとても嬉しく思いました。

 ところで、今回、酒井さんは絵だけではなく、文章も抄訳という形で新たに訳されました。抄訳という形になったのは絵本という体裁にこだわったからでしょう。これも苦渋の決断だったと想像します。
 ですから、まだこのお話を読んだことがない方には、まず石井桃子さん訳の「ビロードうさぎ」を読むことをおすすめします。その後で、酒井さんの「ビロードのうさぎ」をイメージ画集として開いていただく。そうしていただければ、このすばらしい作品をより深く堪能していただくことができると思います。
海 五郎 * 外国の絵本 * 02:45 * comments(4) * trackbacks(1)

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コメント

今日本屋さんで酒井さんのビロードうさぎだ〜!と発見して感激していた所です。
息子のために童話館から毎月本を配達してもらっていた中に石井桃子さんのビロードうさぎがあり大切にしていたので酒井さんの絵本もわくわくして開きました。
酒井さんの作風がマッチしていて、男の子の柔らかな掛け布団の中のうさぎの楽しそうな様子や、病気の男の子に寄り添ううさぎの切なさが伝わってきました。

海五郎さんと離れているのに絵本をはさんでジャストタイミング!とても嬉しいです。
Comment by three bells @ 2007/04/26 8:24 PM
three bellsさん、こんばんは。
あの掛け布団のシーン、いいですよね。
酒井さんらしさが出たすてきなカットだと思います。
もともと「ビロードうさぎ」が好きだっただけに、最初開いたときは少し複雑な気分でした。
でも、読み返してみると、酒井さんの原作への愛着がじわじわと伝わってきて……。
同じ絵本をはさんで誰かと思いがシンクロするなんて、絵本ならではですね。
Comment by 海五郎 @ 2007/04/27 12:59 AM
海五郎さん、はじめまして。
大好きな酒井駒子さんのご本を、こちらでもご紹介されていることを知って嬉しかったです。トラックバックさせていただきましたので、ご報告に伺いました。
絵本を読んでいてお気に入りのフレーズを繰り返し口にするように、酒井さんが描かれる絵はまったく飽きることなく何度も何度も眺めていたくなります。そのたびにうさぎの表情が少し違って見えるような気がしたりして。
Comment by Sakurai @ 2007/05/13 10:49 PM
Sakuraiさん、こんばんは。
酒井さんの絵は、じっと見ていると絵が語りかけてくれるような気分になりますね。
絵本の中にしっかりとその世界を表現できる貴重な作家だと思います。
クロニクル千古の闇「魂食らい」(評論社)の表紙もすてきですよ。
Comment by 海五郎 @ 2007/05/14 1:49 AM
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『ビロードのうさぎ』 (マージェリィ・W・ビアンコ原作)

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From *ひなたでほっこり* @ 2007/05/13 9:42 PM
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